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プロフィール |
◇アマチュア無線局 JE5JHZ◇
(es.VK2IBS/ex.JA5YXR,JH5YSD,JR6YAH)
常置場所:愛媛県伊予郡松前町
資格:第一級アマチュア無線技士
性別:♂ 年齢:とうとう40代に突入(^^:
ムセンに興味のないXYLと子供2人の4人暮らし。
むろん、休みの日に大手を振っての無線などはもってのほか(涙)。
家人の目をかいくぐるように、平日の深夜と休日の早朝を中心にコソコソとオン・エア。
目下、DXのまねごとに興じておりますが、Condxの良い朝夕のゴールデンタイムにナカナカQRVできず、ストレスがたまる一方(^^;。
HAMに限らず趣味を楽しむ上でモットーとしている事は「自分の足で立つ」。
Blogと並行してHomePageもやってます↓。
http://rst599.starfree.jp/
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>2023年12月21日
先日、シャック部屋移設のからみで屋外の同軸中継BOXまわりの処理をしていた最中のこと。
14・21・28MHzHFトライバンダーのSWRに異常があることに気が付きました。
アマチュアバンド内では軒並みSWR3以上、ティップ点が26MHz付近にあったりして、とにかくメロメロな状態でした(´・ω・`)。
実は、このような事象は今年の春にも経験しておりまして、この時はバランの不具合によるものでした。
よって、今回の異常も、おそらく給電部に挿入していたバラン(C社の2kW-PEPモノ)が昇天した可能性が高いと判断しました。
これは、いわずもがな、パワーを入れるデューティ比の高いFT8の運用比率が多くなったためと考えられます。
もっとも当局の場合、現用のリニアアンプが小型のモノであまり余裕のない機種であることもあって、FT8では通常リニアを入れても最大300W OUT程度で軽めの運用を心掛けています。
それでも耐電力2kWクラスのバランが昇天してしまったことを考えると、FT8では、定格の1/5程度での使用が限界のようですね(´Д⊂。
そこで、もう1ランク上のバランに交換しても良かったのですが、今回は、以前から気にかけていた、「同軸バラン」を作ってみることにしました。
これは、常用の同軸ケーブル(5D-2V等)を使用して制作するバランの一種で、高耐電力かつ、フェライトコアを使用しないので安価につくる事ができます。
ただ、一部の論評では、同軸バランは、平衡<->不平衡の変換精度が甘いとの指摘があります。
この点を踏まえた上で、当局は、あまりコマカイことは気にしない性分ですし、バラン直下にはフェライトコア使用のフィルタ(フロートバランとも言う)を別途挿入し、コモンモード電流はここで遮断するようにしていますので、あまり問題にならないのでは(?)とも思っています。
逆に、考えようによっては、細い銅線でコイルを形成している構造の強制バランよりは、同軸バランの方が正味の電気的なロス(挿入損失)が少ないようにも思えますが…HW?。
そんなワケで、なにはともあれ、WFWLの精神で、とりあえず作ってみることにしました。
製作には以下の資料・WEB等を参考にさせていただきました_(^^)_。
■ミニマルチアンテナ社のアンテナ説明書に出典のあった製作例
■FEDXPのHomePage
http://www.bekkoame.ne.jp/~m.mats/Image/technical/Balun/Balun-1kousatu.htm
■JA7GYP OMのWeblog
http://ja7gyp.air-nifty.com/hamradio/2008/03/5_2170.html
これらの参考資料を基に、さし当たってFEDXPのサイトにあった寸法・構造で製作してみました。
使用した同軸は5D-2V(フジクラ製)です。
φ10cm位に丸めて整形し、端子に簡易的に50オームのカーボン抵抗をセットして、アンテナアナライザで挙動をチェックしてみました。
すると、3.5〜10MHz帯ではSWR=最大1.2程度とそこそこのパフォーマンスを示しましたが、これ以上の周波数になると、SWR値がジリジリと上昇し始め、28MHz帯あたりでは1.7位にまで達します。
ちょっとショッパイ感じです(・´`U。
また、JA7GYP OMの記事にもありますが、私の作品でも、この状態で同軸を手で握ってぎゅっと圧をかけてやると、28MHz帯では1.7あったSWRが1.4位まで低下する現象がみられました。
そこで、インシュロックを多用して、巻いてある同軸を念入りに固縛してみたのですが、どうも手で握りしめるように全体的にかつ均一に加圧する必要があるようで、インシュロックのような細い物で局所的に締め上げた程度では、まったく改善しませんでした。
その後、固縛していたインシュロックを一旦全部切断して、巻き数や密度を微妙に変えて見たりといろいろやってみましたが、これもあまり変化がみられませんでした。
そもそもFEDXPの記事と、ミニマルチの記事とでは、切り出す同軸の長さにも違いがあるので、そのあたりが原因かともおもいましたが、現時点では作り直す気力がありませんHi。
そんなわけで、高い方のバンドのSWR値がイマイチ気に食わないものの、今回はとりあえず暫定ということで妥協し、再度もとどおり組み直して、実際に上げてみることにしました。
(※写真撮り忘れましたが、ハンダ付けヶ所はエポキシ系の接着剤を充填、全体はビニルテープでぐるぐる巻きに覆うなどして防水措置は確実にします。)
…で、従前のバランを取り外して、同軸バランに交換。
再度、アンテナ直下でSWRを確認してみてびっくり!。
14MHzはもとより、同軸バラン単体ではSWR値が上昇傾向だった、21・28MHzでもボトムではSWR1.1とベタ落ちで良好な特性を示しています。
思わず目を疑いました(゜д゜;。
実地にアンテナを接続しただけで、なぜこんなにSWR値が改善したのかは不明ですが、ともかくも結果オーライだったのでヨシとしましょう。
今後、余力があれば、ミニマルチの資料にならって、同軸の長さをいろいろ変えて製作してみて特性の違いを見てみたいと思っています。
仮に3m長位にすれば1.8MHzでも実用になるのか?なども興味のあるところですね。。。 |
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